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化粧品原料にもなる「ナノダイヤモンド」とは

蝶理では、繊維事業も化学品事業も、展示会を通じて取扱商材をアピールしています。大型施設で何百社も集まる展示会に出展したり、自社開催したり、規模は様々です。

2025年1月29日(水)~31日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された「nano tech 2025」に、当社取引先のS.W. Chemicals. Co., Ltd.(以下、「SWケミカルズ」)が出展しました。当社はSWケミカルズが製造する人造ダイヤモンドの代理店として、日本国内での拡販に注力しており、SWケミカルズのブースで営業活動を行いました。

合成ダイヤモンドとは?

SWケミカルズは、合成ダイヤモンドであるナノダイヤモンド(クラスターダイヤモンド)及び多結晶ダイヤモンドの開発や製造を行っています。ダイヤモンドの原子は炭素からできており、耐熱性、熱伝導率、屈折率、モース硬度、さまざまな点で優れており、「究極の物質」と呼ばれています。

同社のナノダイヤモンドは、爆発合成法(爆轟法)によって合成され、一次粒子の大きさは約2~10nmとシャープな粒度分布のものとなっております。また、そこから派生した多結晶ダイヤモンドは、小さな単結晶(ナノサイズダイヤモンド)が集まったダイヤモンドで、ナノダイヤモンドに比べると、どんな方向からの力にも強く硬い性質を持っています。また、一つの歯(単結晶)が剥がれても、複数の歯(他の結晶)が残っており、精密性が求められる半導体関連のダイヤモンド工具や潤滑油、硬度及び耐摩耗性向上のための電解メッキ添加剤、放熱フィラー向けに提案しています。

nano tech 2025

「nano tech 2025 第24回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」は、「イノベーションで未来のビジネスを拓くBridge to Future Business: Innovating Nanotechnology」をテーマに開催され、国内外からたくさんの企業が出展しました。

担当者コメント:無機ファイン部 陳さん

SWケミカルズは、ナノダイヤモンドと多結晶ダイヤモンドを自動化生産する韓国専業メーカーです。今回、主に潤滑油、研磨(SiCウエハの研磨スラリー、光学レンズ研磨)、放熱部品(樹脂添加剤)用途で、多数の方に関心を持っていただきました。
昨年の展示会に比べ、「単価が高くても付加価値が高い製品を開発するために、ナノダイヤモンドの特性(高屈折率、高熱伝導率、耐摩耗性)を活かしてテストしてみたい」とご希望の顧客が増えた印象でした。現在同社は年間4トンペースの生産能力を有しており、今後半導体研磨用途、潤滑油、精密工具用途で需要が増えていくと展望しており、また化粧品向けでも展開を進めたいと考えています。


ダイヤモンドと言えばジュエリーを思い浮かべてしまいますが、色々な使われ方があるんですね!無機ファイン部はその他にも様々な商材を取り扱っています。詳しくは、無機ファイン部のホームページをご覧ください。

蝶理note編集部


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