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「北陸ヤーンフェア2024」「100 INSPIRATIONS ISHIKAWA」に出展しました
蝶理では、繊維事業も化学品事業も、展示会を通じて取扱商材をアピールしています。大型施設で何百社も集まる展示会に出展したり、自社開催したり、規模は様々です。
北陸ヤーンフェア2024
2024年11月13日(水)~14日(木)の2日間、石川県産業展示館4号館にて、「北陸ヤーンフェア2024」が開催され、蝶理の繊維原料部とグループ会社の(株)STXが出展しました。
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蝶理は1929年に支店を開設して以降、北陸産地に根付いた繊維事業の発展に努めてきました。「北陸ヤーンフェア」を蝶理が企画したのは2016年。その前年に蝶理単独で開催した糸展が好評だったことから、北陸産地の糸加工企業等に声をかけて企画・開催しました。その後、一般社団法人 福井県繊維協会と一般社団法人 石川県繊維協会に主催を引継ぎ、福井と金沢で交互に開催するようになり、今年度で7回目。今回は、地震や豪雨で被災した企業を含めたコラボレーションの推進を願って、「サステナブルな繊維の未来 ~新たな絆へ~」をコンセプトに開催され、78社のブースが並びました。
蝶理とSTXのブースでは、リニューアルブランド「SPUNLAB」と新ブランド「Notan」「Monovii」をお披露目しました。
「SPUNLAB」(スパンラボ)
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①「SUNY」(サニー)
長繊維と短繊維での芯鞘二層構造の紡績手法です。短繊維の風合いに、長繊維の機能性をプラスしました。長繊維の良さであるイージーケア性を活かした糸づくりが可能。長繊維を短繊維で巻き、切った時に目玉焼き(Sunny Side Up)のような見た目であることから「SUNY」と命名しました。
②「NELY」(ネリー)
特殊な紡績により、2種類の短繊維をMIXしています。風合いと機能のバランスが良いハイブリッド型の紡績手法です。練りこんでいるため、「NELY」と名付けました。
③「DEEP TECH」(ディープテック)
天然繊維の風合いを損なわないだけでなく、ピリング性に優れたフルダルポリエステル。低い温度(100℃)で染色が可能なため、通常のポリエステルに比べてエネルギー使用量削減が可能な環境配慮素材です。
④「BLKY」(バルキー)
特殊な原料により通常のポリエステルに比べて生地にふくらみ感を持たせた綿タッチのポリエステルです。
「Notan」(ノタン)
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特殊な糸加工技術により、糸に太い部分と細い部分をランダムにつくることで濃淡差による杢感を表現します。生地に特有の上品な表面感を持たせることができるポリエステル糸です。麻のようなナチュラルな表情感とドライタッチが特徴で、合繊素材によるイージーケア性に加えて、清涼感があります。ビジネスからカジュアルまで様々なシーンで活躍します。
「Monovii」(モノヴィー)
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環境に配慮した新しいポリエステルストレッチ糸です。リサイクル混率100%が可能なPETモノマテリアル素材で、繊維to繊維への循環を実現します。一般的な複合繊維のストレッチポリエステルは、繊維へのリサイクルが難しいと言われています。Monoviiはポリエステル100%のモノマテリアル組成のため、繊維to繊維のリサイクルが可能な素材です。
また、PIN仮撚「SPX®」について、繊維原料部 仲西さんが講演を行いました(仲西さんは3x3選手としても活躍中!)。
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PIN仮撚は、ふくらみが特徴で、その独特な風合いから海外でも引き合いがあります。ただ、高齢化・人手不足・機械の老朽化といった課題を抱えていることから、蝶理では量産機と試験機の設備投資を決定しました。試験機を活用し、「SPX®」と他素材のコラボレーションを進めていく予定です。
100 INSPIRATIONS ISHIKAWA
北陸ヤーンフェアの前週、11月7日(木)~8日(金)の2日間は、WITH HARAJUKUにて開催された「100 INSPIRATIONS ISHIKAWA」に出展しました。東京にオフィスを構えるアパレルメーカーに向け、北陸産地の素材を訴求しました。
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これからも蝶理は北陸の大地から世界へ技術を届けます!
蝶理note編集部