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【MY CAREER】繊維本部清水さん 

「正直、一筋縄ではいかない案件のほうが多いです。
『服が好き』だけではこの仕事は務まらないと思います。
国を越えた予期せぬトラブルに対して、求められるのはプロとしての専門 
知識と交渉力。そして納期を守る調整力。

携わる人全員が繊維業界のプロというなかで失敗しながら成長したいと思っています。」
 
就職活動では繊維商社以外は受けなかったという清水さん。繊維業界への熱い思いをもって入社したからこそ伝えられる繊維商社の裏側について語って頂きました。


1、現在の仕事内容を教えてください。

(清水さん)2022年度に入社したパフォーマンスウェア部の清水です。
現在の仕事は主にスポーツブランドの顧客に対し、ゴルフウェアを中心としたスポーツウェアの完成製品を製造委託し、顧客に販売する営業担当をしています。

 情報収集を行い、トレンドを確認。その後商談では生地を提案、そしてファーストサンプルの製作。展示会用にサンプルを納品し、販売個数を決定した後、量産に向けた手配を実行。基本的に私たちは黒子のような存在としてお客様と伴走します。

受注が決まれば、生地や付属品(ファスナーやボタン)を国内外で仕入れ、それらの資材を海外の縫製工場へ出荷します。海外の縫製工場で製造された完成品を国内に輸入し、お客様へ販売するという流れです。繊維商社業界に入社して感じたことは、『1つの服を作るにあたり、多くの人員と労力がかかっている』ということでした。

--ヒト筋縄ではいかない

このようなビジネスの中ではトラブルは付き物です。人の手が加わることによって引き起こる製品不良や海外情勢による物流の乱れ等は、納期遅れなどのトラブルが起こりうる事例です。私たちはこれらのトラブルを素早く解決し、高品質かつ円滑に消費者のもとへ商品を届けられるよう、日頃から縫製工場への状況確認・ヒアリングを通して生産管理を行います。

2、入社してわかる商社機能と大手アパレルメーカーの裏側

--マーケティングと、儲けるチカラ

突然ですが皆さん、今着ているその服は <何故> 買いましたか?
デザイン性・機能性・手触り・価格・店頭購入・ブランド・SNSで広告をみたから・・・などいくつか理由があって買ったと思います。あなたが買ったということは、製品が<売れた>ということ。
繊維商社としてお客様に製品を<買ってもらう>ためには、専門知識×マーケティングなど市場を理解しプロとして商談中に瞬時に適切な提案ができることが求められます。

--求められる専門知識とは

前述の通り、商品を作る前にはサンプルを必ず作ります。このサンプルの生地の色を「黒」に決めるとして、様々な種類の黒色があります。そしてそれ以上に様々な機能(吸水性やストレッチ性など)を持った生地が存在するのです。生地においては、どのような素材なのか(合繊繊維や天然繊維など)、編み方はどの製法をつかっているのかなど、挙げるとキリがないほどの工程があります。シーズンごとにも素材の特長が違います。ここはこの道20年の上司がメインになり私はサポートしながら勉強しています。

3、<突きぬける情熱>と自分らしさ

 「失敗は大好き、それが成長だと思うから」
「挑戦しない人より、挑戦する人がかっこいいと思っている」

 
(清水さん)
部署の人もわかっていると思います、「清水は失敗を恐れない」というタイプだという事を。失敗して恥ずかしい、周囲からどう思われているのかと考えるよりも「挑戦することで成長を得る」ことのほうが、圧倒的に大事だと思っています。加えて蝶理の環境は何かあれば一緒に謝ってくれる、信頼できる先輩がたくさんいます。この環境を活かし、私の信条としてまずやってみる、を心掛けています。

--蝶理を背負い挑戦するということ

当社は商社なので、お客様と仕入れ先の間に入るのが仕事。営業としての専門的な提案や調整、世界のネットワークを駆使して付加価値をつけ利益を得ています。一方、トラブルがあれば、必ずその渦中に入っていかねばなりません。トラブルが収まらなければ、当社が損失を被る可能性ももちろんあり、瞬発力が求められます。いくら先輩がカバーしてくれる環境があるとはいえ、商談の中では、蝶理を背負っている覚悟をもって常々自分にプレッシャーをかけています。

--それでも起こるトラブル、そして仕入先企業を大事にする蝶理文化

引くに引けない状況は、蝶理にも、そして懇意にしている仕入れ先にもお客様にも起こりうることです。契約を結んで商売を行っているので、トラブル原因の所存がどこにあるかで費用負担の押し付けあいになることもあります。この対応は、かなりストレスがかかります。気持ちのいい仕事ではないことは誰でも一緒です。相手もプロ、こちらもプロとして今後の良好な関係性を担保しつつ、論理的に話し合いを進める難しさに、いま挑戦をしています。

4、次のインタビューアーへの一言をお願いします!

次は先輩の安陪さんです。大阪オフィスに配属された先輩で、仕事上の交流はありませんが私が大阪出張するときはよく飲みに行き、気がつけば語り合って深い夜になることも度々あります(笑)。カラオケ好きな安陪先輩にバトンを渡します!

CHORIくんをバトンにして繋ぎます!

次回はテキスタイル部社会人経験5年目安陪さんの登壇を予定しています。次回記事までお楽しみに!

繊維本部 安陪さんへバトンを繋ぎます!

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